【HYPER☆KIDS】
 

HYPER☆KIDS

プロフィール

HK

Author:HK
特撮同人は94隠連者以来の浦島太郎

はじめに(スマホ閲覧用)

ここは、「侍秘史」という09真剣者の二次創作小説がメインとなっています。(17救世主も少しだけあります)

※あくまでも個人的趣味による二次創作であり、制作会社・テレビ局・出演者様等、公式とは一切関係ありません。

1700年代における志葉家誕生のいきさつから、現代までの三百年間を、虚実とりまぜて描いていきます。
テレビ本編では描かれなかった過去を、個人の妄想と暴走で補い、勝手に歴史を作りました。
時代考証も一応してありますので、日本史に詳しい方でも、大きな違和感を持つ事なく読んで頂けるのではないかと自負しています。
とはいっても、やはり無理があるので、かなりねじ曲げている所も多々あります。ご了承ください。

閲覧にはPC環境を推奨しています。(スマホを持っていないので、画面の見え方がこちらでは確認できない為です)

・ブログ内の文章の無断転載は禁止させていただきます。
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とりあえず

5月から関わっていた仕事がようやく終わったーーー!
これで今年度はお役御免だーーー!

とりあえず、更新が滞っていたお詫びと、まだ続ける気はありますとの意志表明を兼ねて、第四部の冒頭だけですが上げておきます。
まだ校正もしてないし、章タイトルも決まっていないので、雑記扱いで。

後は夏休みが始まるまでに、どれだけ進められるか……って事は、勝負は二週間か(笑)


三十七、

 宝永六(一七〇九)年、正月――
 和歌山城を見上げる城下の川縁を、旅装の若者が歩いていた。
 足下の足袋と草履は擦り切れかけ、かなりの道程を来た事が伺える。たすき掛けにした風呂敷包みの結び目には、笠の紐も一緒に引っかけられており、背中で無造作に揺れている。腰の物は短めの一本差しだけだったが、代わりに八尺(約二・四メートル)程の直槍を担いでいた。
 飄々と歩を進める若者の方に、凧を手にした子供達の一団がやってきた。会話に夢中な先頭の子供が全く前を見ていないのに気付いて、軽く体をずらして道を空けてやる。知らずにそのまま走り抜けていく集団を見送って、若者は笑みを浮かべた。
 改めて空を見上げてみると、あちこちで凧が揚がっている。
「いい正月を迎える事が出来てんだな、ここらは」
 あの災禍から一年と少ししかたっていない。かなりの箇所に爪痕は残っているし、まだ手が着いていないままの地点も見受けられる。
 それでも、人々は穏やかな表情をしていた。これまで旅を続けてきた若者にとっては、久方ぶりに感じる優しい雰囲気だった。
 もう一度唇の端を上げてから、踵を返して歩き出す。その先の高い木の下で、数人の子供が何やら声を上げていた。少年が三人に少女が二人。とは言っても、一人は少女というにはまだ幼すぎる。
「どうするんだよ、せっかくうちの父ちゃんが作ってくれたのに」
「ごめん、でもわざとじゃないって、風が急に……」
「だから俺に貸せって言ったのに、お前がまだ持つって言うから」
「じゃあお前ならちゃんと出来たのかよ」
 言い争う少年達の剣幕に、一番小さい女の子の顔がふえっと歪む。
「大丈夫だから、ほら、泣かないで」
 腰を落とした少女は、相手の目に涙が溜まっているのを見て、勢いよく立ち上がった。
「ちょっとあんた達、いい加減にしなさいよ。いつまでそんな事言い合ってるの」
「何だと?」
 現場までまだ距離はあるが、甲高い子供の声は、聞こうとしなくても耳に入ってくる。若者はとりあえずそのまま進んでいった。
「誰がどうとかじゃなくって、どうやって取るかを考えなさいよ」
 どうやら一番年嵩らしい少女の言葉に、子供達は一斉に木を見上げる。視線の先には、枝に絡まった凧があった。破れてはいないようだが、そこまで登れるかといえば、大人でもちょっと難しそうだった。
「どうやって、って……」
 子供達は顔を見合わせる。そこへひょいと声がかかった。
「手伝ってやろうか?」
「え?」
 振り返ってみると、槍を担いだ旅装の若者が、面白そうな顔で自分達を見ていた。無造作に槍の先で上を指す。
「凧。取りたいんだろ?」
「出来るの?」
 思わず聞き返したのは、手元でほどくのも難しそうなくらい絡まっているのに、地上から槍で解けるとは思えなかったからだ。しかも凧を破く事無しで、なんて、余計に不可能にしか思えなかった。
「任せろって」
 若者は軽い調子で答えた。ただ取ればいい訳ではない、ちゃんと無事な状態でないと意味がないのに――と喉元まで出かかる子供達が顔を見合わせる。
 そんな雰囲気をわかっているのかいないのか、若者は鷹揚な態度で穂鞘を外した。少し離れるように手で促され、子供達は半信半疑ながらも従う。
 周囲を確認すると、若者は槍を両手で持ち直し、両肩に乗せてから腕を上げて伸びをした。目を閉じて、そのまま唸りながら体を左右に揺らし、ゆっくりと息を吐く。
「よし」
 目を開けた若者は、石突きを軽く地面に突き立てた。顔を上げ、じっと枝の先を見る。つり上がった眉の下で、目がついと細くなる。その鋭い眼差しは、先程とは全く違っていた。
「……」
 誰かが息を飲む音が聞こえたような気がする。その時、若者の手がすっと動いた。定めた視線の先に穂先を合わせ、右手を下に、左手は手留に移動させる。じりじりと足を開き、腰を落とす。
 そして、気合い一閃。
「……はっ!」
 そこから先は、子供達には何が起きたかよくわからなかった。突き上げられた槍の穂先が太陽の光を受けて煌めき、眩しくて顔を覆ってしまったのもある。
 気がつくと、若者の手には凧が握られていた。
「ほれ、お待たせ」
 一番小さい女の子に手渡そうとしゃがんだ時、糸に絡まっている枝が地面をこすった。真新しい切り口は、すぱっと鋭い。若者は槍を肩に立てかけて枝を持ち上げた。
「あー、そこまで取るのはさすがに無理だわ。そんくらいは自分達で外してくれな」
 凧だけでなく、糸も切らないようにするには、枝ごと落とした方がいいと判断したらしい。それでも、隙間をぬって一発で切り払ったのだから、大した腕前には違いない。
「ありがとう、お兄ちゃん」
 満面の笑みを浮かべた女の子の目元に残る涙の痕を、親指でちょいと拭って、にっと笑う。すると、垂れ気味の目尻が余計に下がって、一気に愛嬌のある顔立ちになった。
「どういたしまして」
 ぽんぽんと頭を叩いて立ち上がる。こうして見ると、若者は結構小柄で細身な方だった。鮮やかな槍の手並みから、大男との印象があったので、ちょっと意外だった。
「すごーい!」
「さっきのってどうやったの?」
「ねえねえ、それって何流?」
「別に、何流って程でもねえよ」
 一斉に駆け寄ってきた少年達が矢継ぎ早に質問を浴びせる。穂先を鞘に収めながら若者が苦笑していると、一足出遅れた少女が、男共を押しのけて前に出た。
「どうもありがとうございました」
 ぺこりとお辞儀をして、じろりと背後を見やる。すると少年達も慌てて倣った。一斉に下げられた頭を、若者は面白そうに見回した。
「いいって事よ」
 右手で槍を担ぎ直し、空いた左手をぶらぶらと振る。
「それよりも、これからは気をつけて遊べよ」
「はーい!!」
 元気な返事に満足して、若者は先へ歩き始めた。その後ろ姿に子供達が手を振る。
 ところが、不意に若者の足が止まった。
「……あ、そうだ」
 若者はくるりと振り返った。そのまますたすたと戻ってくる。呆気にとられる子供達に、若者は何事も無かったかのように聞いた。
「そういやさ、この辺りでなんか仕事ってない?」
 子供達が顔を見合わせる。若者は頭を掻いた。
「もうすぐ路銀が尽きそうなんだよね。飯さえ食わしてもらえりゃ、何でもやるからさ」
 にっと笑った表情からは、悪気は全く感じられない。
 どうやら、この若者は、線の細さに反して、かなり剛胆な性格の持ち主のようだった。


 宝永大地震と宝永大噴火から一年余り経った。ここ紀州は、少しずつではあるが、ようやく落ち着きを取り戻しつつあった。そんな中、江戸では五代将軍綱吉が麻疹にかかり、正月十日に死去した。吉宗にとって、綱吉は、自分を目にかけてくれただけでなく、名の一文字を下賜された大恩ある人物である。暫くは江戸に詰めるのも当然だった。
 幸い、国元は平静を保っている。連絡を密に取れるように手筈を整えて、吉宗は新たな将軍が誕生するまで留まる事にした。
 そして、五月一日に家宣が朝廷から征夷大将軍に任じられ、正式に六代将軍となった。
 推移を見届けてようやく帰参した吉宗は、早速不在の間の状況を確認した。近場の城下には、自ら足を運んだりもした。
 その中のある復興現場で、吉宗は「面白い若者がいた」との話を聞いた。
「正月くらいにふらっとやってきて、何でもするから飯だけ食わせてくれって」
「細っこいのに、百人力でな」
「槍に関しちゃかなり使い手で、今まで手が届かなくて苦労していた所も、ひょいひょいって簡単にこなしてさ。自分で言った通り、何でもやってくれて、本当に助かったよな」
「若いし、浪人って感じじゃないし、かといって武者修行中って訳でも無さそうだったなあ」
「名前は……名字も名乗った気はするけど、俺らは専ら『千(せん)』って呼んでた。本人がそれでいいって言ったからさ」
 口々に答える人足達の表情は楽しげで、その若者が好かれていた事が伺える。興味を持った吉宗も会ってみたいと考えた。ところが、居場所を聞くと、彼等は首を横に振った。
「それが、一ヶ月前くらいに、またふらっといなくなっちまったんですわ」
「少しは路銀が出来たから、とか言ってたけど。何処に行ったかは、わかりませんねえ」
 残念ではあるが、どうしようもないだろう。わざわざ人員を割いてまで探す余裕は、今の状況下では無い。
 吉宗は、引き続き工事を進めるように頼んで、その場を後にした。そして、再び激務に追われる内に、すっかりこの話を忘れていた。

第三部公開

 七年越しで続きが書けました。さすがに自分でもほっとしています。

 七年放置して良かった事。子供が出来て、自分の子以外とも触れ合う機会が増えて、子供の言動がわかるようになった事。七年前は想像だけだった(笑) あと、一冊でまとまっている吉宗のいい資料本が出た事。あの本を読んで、これは再び書けという事だな、と勝手に背中を押されました。
 七年放置して困った事。ムックやブルーレイの解説とか色々出て、今更余計な設定や裏話やらが出てきた事。……そんなの聞いてないよう(^_^;)

 とりあえず、ようやく設定消化編が終わりました。これで本編設定の八割はこじつけ終わったと思います。後は「変身」とか「呼び名(シンケンレッド)」とか、「ショドウフォンの開発」とかありますが、それはまた追々に(笑)一応全部考えてはあります。

 基本的には、本編と公式設定に沿っているつもりですが、特別幕付録の超全集や、最近出た「スーパー戦隊21stCENTURRY Official Mook」に書いてあった折神の設定(現代の折神は長い歴史の中で様々な研究を重ねて生み出された最新かつ最強の式神云々)は、まるっと無視しておりますm(_ _)m そのくだりを知ったのが、こちらで全部勝手に設定をこじつけた後だったので、今更直せなくて(話が根本から変わってしまうので(^_^;))、自分流を貫かせてもらいました。
 でも、共通ディスクに練り込むモヂカラは、やっぱり五人共通にした方が良かったのかなーとは思っております。思い浮かばなかったんです; 今後イエローの巨大手裏剣の文字をどうするか、ってな所ですが、そこら辺は書かずに誤魔化す予定なので、今から謝っておきますすみませんm(_ _)m
 あと、小説版は読んでないので、どうなっているのかわかりません。他の方のレビューを見て、読まなくてもいいかなーとか思ってしまったので。

 今更といえば、何故志葉家を徳川吉宗の血筋にしたか、というのを、以前言い訳し損ねてました。全部終わってからと思っていたのですが、まだ先は長いので、これこそ今更ですが、ちょっと言い訳したいと思います。
 まず、志葉家の家柄を考えた時、どうせならグレードの高い家柄にしよう、いっその事将軍家なんかいいんじゃないか、と思ったんです。で、三百年前の一七〇九年って誰の時代だ?と思ったら八代吉宗が近かった訳です(吉宗の将軍就任は一七一六年だけど、七年くらいなら誤差の範囲だな、と)。吉宗なら、既に「暴れん坊将軍」のおかげでキャラ立ちしてるし、こりゃいいわと思って詳しく調べてみると、熊野は聖地だし、藩主になるにあたっての兄達の急死とか、いろいろと使えそうなネタの宝庫だったんです。いやほんと、調べれば調べる程どんどんこじつけネタが増えて、もう、最初っから吉宗をイメージしてたんじゃん?……とか思ってたら、後で出たブルーレイボックスの解説とかで小林靖子さんがそうおっしゃっていたようだったので、「やっぱりなー」と一人で納得したのでした(笑)←いや小林さんがおっしゃったのは「暴れん坊将軍」であって、こーゆー徳川吉宗ではないと思う(笑)
 柴折神というのは、大体は「柴折様」と呼ばれる事が多いですが、一応本当にある信仰です。これを見つけた時は思わずガッツポーズでした。これなら「志葉」と「折神」が繋がる!と(笑)
 とまあ、他にもあれこれネタをくっつけまくって、この話は出来ました。ですが、当然こじつけまくりのフィクションなので、いろいろと大嘘です(←そりゃそーだ)。
 あの時代には参勤交代というものがあって、実は藩主ってあまり国元にはいないんですよねー(^_^;) 吉宗も、少年時代から父の供でしょっちゅう江戸に行っていたようです。とゆー訳で、そもそも静瑠と出会った一七〇一年も、吉宗は紀州にはいません(爆)。宝永大噴火の時も江戸にいたようです。でもそんな事まで気にしてたら話が出来ないので、華麗にスルーしました(笑)
 他にも色々ありますが、基本的に「使えるネタは拡大解釈、都合の悪いネタは見ないふり」です。その辺り、重ねてご了承願います。

 今回、外道衆を書くにあたって、一番苦労したのが、第10話のシタリの言葉です。封印の文字の存在がばれる前で、「志葉家の古い資料がこんなにあったとはねえ。これを調べるのは骨だよ」って……あれ、シタリやドウコクって志葉家よりも先に生まれてるんじゃないの?!と。これだけ聞くと、志葉家が先にあって、その後でシタリやドウコクが生まれた事になりますよね。でもそれだとどうもイメージが違う……って自分だけかもしれませんが、とにかく物凄い違和感を感じて、何とか、シタリが志葉家誕生より前から存在していて、尚且つ志葉家の事を良く知らない、とこじつけられないかと考えた所、マンプクにご登場頂くしかないな、となり、こうなったんです。宝永噴火でドウコク誕生、というのは、誕生が志葉家と同時期の方が因縁深くていいかな、と思ったからです。
 で、アクマロさんはどうなんでしょうねえ……造形は公家っぽいけど、さすがに千年単位で恨みを抱えているのはちょっとなーと思うので、多分、武家の時代になって虐げられた公家さん達の念が集まってアクマロになったんだよ、とゆー事で、生まれてから数百年くらい、シタリと同時期かな、と考えています。かつてのシンケンジャーと戦ったというのは、二百年前、十蔵に裏正を渡す辺りの事かと思います。(書く気はないですm(_ _)m)
 アクマロが牛折神を知っていた理由と、十蔵が封印の文字を知っていた理由は、すみません、詳しくは考えてないですm(_ _)m 漠然と、六文船に記録が残っていたんだろう、と、人斬りをしていた時代に志葉家を知ったんだろう、なんて思っています。そこまできっちりこじつけるのは、さすがにキャパオーバーで無理です(^_^;)

 さて、次の第四部で、ようやく谷家と花織家が出ます。やっとだよ!何年たってるんだよ!!(←自分のせいだよ)あ、そういえば京都弁とか全く知らないので、適当に書いてしまいます今から謝っておきますすみませんm(_ _)m
 第二部を書いていた時は連載形式でしたが、今の状況だとちょっと難しいので、今回みたいに全部書き終えてから公開したいと思います。となると、一体いつになるか、やっぱり予想が付かないのですが……(^_^;)
 一ヶ月毎に進捗報告はしていきます。広告が入ると読みにくいですもんね;

 それでは、今後も地道に続けていきたいと思っております。宜しくお願い致します。
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